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JPX日経400関連銘柄リスト
投資家の兄弟たちよ、ごきげんよう、株王獅子丸だ。
JPX日経400は、2014年1月から指数が公表され始めた比較的新しい株価指標だ。日経平均株価やTOPIXと比べるとまだ知名度の点で劣るものの、東証1部だけでなく東証2部に加えてジャスダック、マザーズという新興市場上場の銘柄も指数に組み入れている点に特徴がある。
これがJPX日経400関連銘柄リストだ
まずは俺が注目しているJPX日経400関連銘柄を下記にまとめた。各種のJPX日経400関連銘柄に対する個人的な見解や分析も交えて紹介しておく。
【8697】日本取引所グループ
東京証券取引所や大阪証券取引所を運営している。JPX日経400指数の作成に関わっており、新指数への関心の高まりが投資の活発化につながれば、収益増に貢献する。海外投資家からも日本の証券取引所が注目を集める一因としてJPX日経400への信頼が高まることが期待される。
【9503】関西電力
東京電力が福島第一原発事故に伴う賠償金支払い等で株価急落に見舞われた結果、国内電力会社トップの時価総額を誇っている。電力自由化に伴い大阪ガス等への顧客流出が続いているが、原発再稼働に伴う値下げを進めるなどして流出阻止を図っている。2017年8月にJPX日経400の構成銘柄となった。
【3038】神戸物産
8月にJPX日経400に採用された。業務スーパービジネスを展開している。低価格の商品が多く、不景気の際にも業績が底堅く推移しやすい。また、海外からの輸入による仕入れが少なくないことから、円高メリットも受けられる。
【6324】ハーモニック・ドライブ・システムズ
8月にJPX日経400に採用された銘柄のうち、唯一のジャスダック上場だ。産業用ロボット等に活用される製品を製造しており、ロボット需要の高まりを受けて業績を伸ばせる。指数採用で注目度が高まり、株主数の増加等につながれば東証1部や東証2部への指定替えのチャンスも広がる。
【1824】前田建設工業
8月に新たにJPX日経400の構成銘柄となった。国内外で大規模工事を実施している。工事需要は2020年東京五輪に向けて多数あることから、建設銘柄の多くはさらなる業績成長が見込みやすい。2019年に創業100年を迎えることからも前田建設には注目しておきたい。
【4912】ライオン
JPX日経400に採用されたことで資金流入に期待できる。生活用品を幅広く製造しており、高い知名度を誇っている。インバウンド需要が売り上げ増につながっており、爆買いこそ一服したものの一定の需要を見込める。近年は増配を実施するなど株主還元の強化も見られる。
8月が銘柄入れ替えのタイミング
株価指数の算出に当たっては、定期的に銘柄入れ替えが行われる。新たに指数採用される銘柄には資金が流入しがちな一方で、指数から外される銘柄には売りが出やすくなる。株価指数に連動するETFからの資金流入や流出が一因だ。
2017年も8月に銘柄入れ替えが行われた。31銘柄が追加された一方で28銘柄が除外されることとなり、JPX日経400指数の構成銘柄が少なからず入れ替わっていることが分かる。除外銘柄の中には伊藤園やニコンなどの有名大手企業が含まれるのに対し、追加銘柄には神戸物産など近年業績を急成長させてきた企業も見られる。
構成銘柄の変化が激しければ、新規採用銘柄数や除外銘柄数が多いことになる。JPX日経400関連銘柄として、特に新規採用される銘柄の値動きには注目しておきたい。
投資家にとっても魅力的な銘柄が選定される
JPX日経400に採用されるためには、直近3年の売買代金や時価総額が多い必要がある。具体的にはこれらの項目で上位1000銘柄が絞り込まれる。赤字続きの銘柄など、業績に不安要素が大きいものは除外される。そして、ROEや営業利益の値などをもとに、400銘柄が絞り込まれる。ROEは海外投資家からの関心が高い指標であり、近年は日本でもROEを高める経営を目指す企業が増加している。
このことから、JPX日経400が時代の流れに合わせて新設された株価指数であることが分かる。JPX日経400の選定に当たっては、IFRSの採用を決めていたり、独立社外取締役が2人以上いたりする場合に構成銘柄に選ばれやすくなる。海外投資家からも資金を集めやすくしたり、経営における不正の発生を未然に防止したりする取り組みは、投資家利益につながると言える。
JPX日経400関連銘柄が注目されている理由とは?
JPX日経400関連銘柄は、近年ROEなどが重視される傾向が強まっていることから注目を集めている。新たな株価指数として登場したJPX日経400だが、すでに指数に連動するETFが開発されるなど、投資家からの関心が一定程度見られる。また、直近で8月に構成銘柄の入れ替えが実施されたばかりであり、新たにJPX日経400に採用された銘柄にはしっかり注目しておきたい。
指数採用に伴うETF等からの資金流入のほか、ROEや営業利益の高さが評価されたことを意味しており、新規採用銘柄には今後の業績成長も期待しやすい。企業の中にはJPX日経400に採用されることを1つの経営目標とするところも見られるケースがあり、今後さらに同指数への関心が高まるのではないか。北朝鮮ミサイル問題等で市場が揺れる中でも、高効率の経営を実現しているJPX日経400銘柄の値動きには期待したい。
JPX日経400関連銘柄まとめ
JPX日経400関連銘柄には、新規採用銘柄を中心に注目しておきたい。また、指数作成に関わる日本取引所グループや、金融ビジネスを展開する企業も関連銘柄の一角と言えよう。