投資家の兄弟たちよ、調子はどうだ。株王獅子丸だ。
いよいよAIスピーカー商戦が日本でも本格化しようとしている。AIスピーカーが世間の注目を集める要因となったのは、アップル社がWWDC2017で発表した家庭用スマートスピーカー「Home Pod」。しかしそれ以前にもアマゾン社やGoogle社などが手掛けてきていた。そして、年末商戦に向けてソニーも参入を発表するなど「スマートフォンの次」と言われる程に期待が膨らんでいる。
目次
AIスピーカー関連銘柄リスト
AIスピーカーとは、音声や言語を認識するクラウド型のAIを搭載し、製品に話しかけることによって操作をすることができるというもの。基本的に家電製品などに搭載されている。ブームの足がけとなったのが2014年にアマゾンが発売したもので、それに追随してGoogleも2016年に発表している。この時点では日本国内の販売はされていなかったものの、両社合わせてすでに1千万出荷されているという。
まずは注目しておくべきAIスピーカー関連銘柄を下記にまとめておいた。各種のAIスピーカー関連銘柄に対する個人的な見解や分析も交えて紹介しておくので参考にしてもらいたい。
<3938>LINE
今や知らない人はいないであろう、SNSにおいて国内でのシェアはトップクラスを誇る「LINE」をサービス提供。その他にも様々なサービスを展開しており、AIを搭載したスピーカー「WAVE」を正式販売することも発表。メッセージアプリ「LINE」との連携など大幅に機能を追加しているとして、AIスピーカー関連銘柄として注目度は非常に大きい。
<6758>ソニー
ハードウェアやエンターテインメント分野などにおいて展開している事業も多数。ドイツのベルリンで開催されたIFA 2017においてGoogle Assistant搭載のスマートスピーカーを年内に販売することを発表。他にも多くの製品を開発中ということもあり、AIスピーカー関連銘柄として注目を集めている。
<3634>ソケッツ
Yahoo!検索向けに音楽データベースを提供するなど、音声AI技術が注目されている。こういった背景もあり、Google社やソニーが音声認識AIスピーカーを発表したことからも、AIスピーカー関連銘柄として注目されている。
<3727>アプリックス
通信モジュールなどのIoT関連事業に完全シフトし、海外拠点に関してもアメリカ以外からは撤退を発表している同社。最近ではアプリやクラウドシステムの開発といったソリューション売り上げが拡大傾向にある。また家電メーカー向けのトータルIoTソリューションを発売しており、AIスピーカー関連銘柄として期待されている。
<9433>KDDI
携帯電話キャリアのひとつとして知られている同社。最近では住友商事と共同事業でミャンマーの通信事業に参入。携帯契約数や1人あたりのデータ通信収入が堅調。また10月6日に発売された「Google Home」を通じて、同社が家庭向けに提供しているIoTサービス「auホーム」にも対応するということもあり、AIスピーカー関連銘柄として期待値は大きい。
年末商戦も兼ねたAIスピーカー関連商品が相次いで発売発表
この人工知能を搭載したAIスピーカー。アップル社が家庭用スマートスピーカー「Home Pod」を発表するまであまり馴染みのある製品ではなかった。その理由は日本で未発売だったことにある。しかしながら、10月5日にLINEから「WAVE」の正式版、翌6日にGoogleの「Google Home」が相次いで国内での発売を発表。
特に「Google Home」はビックカメラやヤマダ電機といった家電量販店だけでなく、楽天のサイト、TSUTAYAの一部店舗ではレンタルサービスも開始されるという。LINEに関しても同製品の機能を限定したものを8月に先行販売していたが、これよりも大幅に機能を増やし値下げで対抗するという。さらにはアマゾン社も国内での販売を発表しており、伊大手のソニーも国内参入を発表するなど、年末商戦に向けて大型商品の市場が立ち上がろうとしている。
AIスピーカー関連銘柄への投資ポイント
国内でも本格的に発売の目途が立ってきたAIスピーカー。先行で販売されている国や地域においてはすでに大ヒット商品となっており、国内の年末商戦に向けて発表が相次いでいる。また国内企業との提携を行っている製品も多く、これらも関連銘柄として期待できるだろう。