ごきげんよう、株王獅子丸だ。
有機EL部材・部品を使った、家電製品などの開発が行われている。これを使うことにより、家電製品の品質も上がるようだ。もしかすると、国内でメジャーになるかもしれない。そこで今回は、有機EL部材についての説明と、関連銘柄について紹介していく。
目次
有機EL部材
有機EL部材とは、「有機エレクトロルミネッセンス」の略。これは、有機物を使い発光する仕組みを作る部材だ。これによって、テレビやパソコン、携帯電話ののディスプレイの画面として使用することが可能。
製造方法としては「真空蒸着法」と「印刷技術法」の2点ある。現在は「真空蒸着法」による製造がほとんどだが、技術が進んでいくにつれて「印刷技術法」の方法で製造する業者も増えてくるだろう。
一説によると、2015年の市場規模は130億ドルだと言われているが、2018年の市場規模は186億ドルにまで達し、2020年には、液晶の製造を上回るのではないかとも言われている。電気も、LEDに変わっていったように、ディスプレイにおいても有機EL部材のものに変わっても不思議ではないはずだ。
有機EL部材の強みとは?
有機EL部材の強みとは「消費電力」だ。液晶と比べ3割程度消費電力が低いと言われている。そのため、消耗度も低く使い勝手が良いと言えるだろう。それもあってか、次回販売されるIPHONEにも使われる予定だ。
IPHONEに有機EL部材が搭載されることで、充電回数も減るかもしれない。また、画質がきれい。あるいは、液晶と比較して、より薄い画面で使うことができるなど、たくさんのメリットがある。
今後、たくさんの電化製品に使われるはずだ。ただ、これを生産する能力はまだまだ低い。いかにして大量生産できる方向にもっていくことで、販売もしやすくなるだろう。仮に有機EL部材を使った製品が高いとしても、今後は価格が抑えられるはずだ。
シャープが有機EL部材の工場設置へ
一時期、暗い影を見せていたシャープだが、2017年2月現在では業績も回復傾向のようだ。そんななか、中国で有機EL部材の工場設置をすることを決めた。しかも、工場への投資額も数千億円と言われるだけあって、かなりの力を入れていると言っても良いだろう。
ゆくゆくは、IPHONEを製造するための工場として、中国国内でも勝てるような体制に持っていく感じだ。しかも、工場の開始日程を早めるとも言われており、かなりのスピードで準備をしていると言っても良いだろう。
ただ、中国国内でも同業他社がたくさんある。そのため、いかに安いコストで大量生産をすることができるかポイントになるだろう。すると、中国国内でも生き残っていくことができるはずだ。
有機EL部材・部品関連銘柄
俺が注目している有機EL部材・部品関連銘柄を紹介するのでぜひチェックしてもらいたい。
【4183】三井化学
「三井化学」は有機EL材がスマートフォンに採用されているというだけあって、とても信頼できる。しかも、割れにくく強度がある素材を使っていることもあり、技術力は相当高いだろう。今後も携帯電話事業で活躍するはずだ。
【5401】新日鐵住金
新日鐵住金と言えば、とても大企業で世界のなかでもトップクラスだ。有機EL材料事業と呼ばれる部門もあるため、力を入れていることが予想できる。今後も事業が成長していくことで、会社の業績も上がっていくことが期待されるだろう。
【5020】JXホールディングス
「JXホールディングス」では、有機ハイドライドや有機EL照明など、有機物を使った開発を色々行っている。しかも、石油会社と言うこともあり、資源を使うのもうまいはず。今後は、日本にない部品をどれだけ開発するかが見ものだ。
【4005】住友化学
「住友化学」は、有機ELディスプレイを開発している。しかも、ホームページ上でも力を入れて宣伝してあるため、今後も力強く活躍するはずだ。まさに、住友化学の軸となっている事業だと言っても過言ではないだろう。
【4205】日本ゼオン
「日本ゼオン」は、世界初の有機ELディスプレイを開発していたため、世界中でも大注目されている。しかも、10年ぐらい前から有機ELの開発を行っていたため、相当高い技術力を持っているだろう。今後も見逃せない企業だ。
【4042】東ソー
「東ソー」は、有機EL材に関する材料の研究を行っている。そのため、有機ELが使われる製品がたくさんできていくことで、受注実績も伸びるはずだ。次世代において、色々な会社から必要されると言っても過言ではないだろう。
【6753】シャープ
最後に紹介するのが「シャープ」だ。さきほども話したが、工場の建設を進めているため、今後有機EL部材を担う会社になるかもしれない。昔のように、復活する姿を見たいという個人的な願いも込めて、注目銘柄とさせてもらった。
まとめ
有機EL部材は、今後もたくさんの製品で使われるはずだ。現在は、液晶の画面がメインで使用されているが、ここ数年経つと有機EL部材を使った製品が溢れるだろう。今後は、どこの会社が業界を担うかを見ながら株投資をしたいものだ。