現在では、インターネットの普及などで、情報をとったものが勝負を制すると言われるぐらいだ。そんな21世紀で、需要が増えているのが「光海底ケーブル」。今回は、光海底ケーブルの役割や関連銘柄について紹介する。
目次
光海底ケーブル
光海底ケーブルとは、文字通り海底に通すケーブルのことを指す。世界中に光海底ケーブルを通すことで、国内から海外へ電話をする。あるいは、海外のテレビ番組を見られるなど、色々なことができるのだ。そのため、近年ではなくてはならない存在となっている。
ただ、この海底ケーブルは地下に敷かれているため、何か故障やダメージを食らった場合は修理をするのが大変な場合もある。最近では、海中カメラを入れモニターを見ながら修理が可能だが、視界が見えず海中カメラのみで修理が不可能であれば、実際に海底ケーブルを引き上げる場合もある。そのため、アクシデント時には結構大変かもしれない。
また、海底ケーブルを敷設する際も、何週間も船上で行う場合がほとんどのため作業員は重労働だ。ただ、今後も世界中のネットワークを広げるためには「光海底ケーブル」は大事な存在になりそうだ。
NECが大規模な海底ケーブル敷設を完了
NECは、全長1万km以上の光海底ケーブルの敷設を完了し各国の業者に引き渡した。この光海底ケーブルは、日本から韓国、中国、台湾、ベトナム、シンガポールまで色々な国とつながっている。そのため、かなり便利に使うことができそうだ。
しかもNECは、海底ケーブルを40年以上にわたり敷設しているため、技術力も信用して良いと言えるだろう。さらに、8000mの深さに耐えられる海底ケーブルを作れるのがNECグループだけと言うこともあり、海外からも相当頼りにされていると言っても良いだろう。
今後も、色々な国へ海底ケーブルを敷設していくことが予想されるため、企業としても安定しているはずだ。ただし、どこの会社も参入してこなければの話だが。
光海底ケーブルの修復について
光海底ケーブルは、時々切断される場合がある。例えば、台風や魚がかみちぎるなど色々な原因が。しかも、復旧作業をするとなれば場合によっては10日以上かかる場合もあるのだ。
こういう状況になると、海外のホームページを復旧するまで見れないなどあらゆることが起こる。しかも海底にケーブルがあるため、船で数日間かけてその場所まで行く必要性も。
すると、復旧までさらに日数がかかる場合もあるのだ。今後は、いつ海底ケーブルが切断されても、すぐに復旧できるように環境を整える必要があるだろう。例えば、海上に修理専門員を配置しておく。あるいは、海底ケーブルを敷設している近くの島に中継所を作るなどしてみてはどうか?ただ、人件費などがかかり難しいかもしれないが、そこは解決してほしい。
注目の光海底ケーブル関連銘柄
今俺が注目している光海底ケーブル関連銘柄を紹介するのでしっかりチャックしてもらいたい。
【6701】NEC
まず紹介するのが「NEC」だ。これは、さきほども話したように海底ケーブルを敷設している会社として信頼できる。しかも、相当長い光海底ケーブルを敷設している実績もあることから、今後も世界中から注目される会社だろう。
【9433】KDDI
次に紹介するのが「KDDI」だ。この会社は日本とアメリカを結ぶ「FASTER」の運用を、アメリカグーグルなどと運用している。しかも、KDDIの子会社「国際ケーブルシップ」も、海底ケーブルを敷設する業務を行っているため今後も注目したい。
【9432】NTT
「NTT」も、子会社の「NTTコム」が海外と日本を結ぶ光海底ケーブルの敷設を行ってきた。現在では、アジア最大の光海底ケーブルを敷設した実績もあるため、日本だけではなく海外からも重宝されている。今後も、色々なところに光海底ケーブルを広げるだろう。
【5981】東京製綱
「東京製綱」は、光海底ケーブルを製造している。その他にも、炭素繊維ケーブルなど色々な種類のものを作っている。そのため、今後も時代に合ったケーブルが開発されるはずだ。たくさんの会社から今後も需要があると予想されるためおすすめした。
【6618】大泉製作所
「大泉製作所」は、光海底ケーブルに使う「光通信モジュール用サーミスタ」を製造している。そのため、今後も光海底ケーブルの需要が高ければこの会社は必要とされるはずだ。また、それ以外にも幅広く製造しているため今後も頼りにされるだろう。
【9437】NTTドコモ
「NTTドコモ」は、他社と提携して光海底ケーブルの受注を行っている。例えば、「グアム-サイパン間」、あるいは「日本-ロシア間」など複数の光通信ケーブル敷設に携わった。また、NTTも色々な光通信ケーブル事業を行っているため相乗効果も期待できるだろう。
【6777】santec
最後に紹介するのが「santec」だ。「santec」も海底ケーブルに関わる事業を行っている。その他にも、携帯電話網やケーブルテレビ事業など幅広く事業を広げていて期待できる。ただ、存在感はそこまであると思えないため今後に要期待だ。
まとめ
光海底ケーブルは、今後も世界中で必要とされるはずだ。そのため21世紀も、より一層グローバル化は進んでいくと言えるだろう。その代わり、外資などの参入が日本で起こりだすと国内企業は苦労するかもしれない。様子を見ながら株への投資を行いたいものだ。