ごきげんよう。
久しぶりのブログ更新だ。
仮想通貨市場はここ1ヶ月の間に実に多くのイベントや変動があり、まさにカオス(混沌)といった状況だと多くのメディアで報じられているが、その中でも、本質的な仮想通貨の実用化と価値の証明に力強い動きを見せているのがリップル(XRP)だ。
リップルの価値
ブログ読者の皆様にとって、リップルとは、50円~200円圏内で価格変動のボラが大きな仮想通貨といったイメージを持たれている方も多いと思うが、実質的にリップルは非常に多くの金融機関や金融関連企業との提携を着実に進め、国際送金といったサービスを実現している。
投資対象としてリップルを見ると、その価格ばかりに気を取られてしまいがちだが、リップルは対企業間の企業向けITソリューションとして捉えるのが正解だろう。
そもそも、リップルが掲げるビジョンとは、リップルの価値を高めることが目的ではなく、インターネット上で自由にお金を動かせるようにすることだ。
先日、来日を果たしていたリップル社のCTOであるステファン氏は、
「リップルはエンタープライズソリューション企業であり、決済を劇的に改善することが使命である」
と力強く語っており、世界中の通貨や様々な決済方式を繋ぎ、全世界基準での安全かつ透明性の高い送金サービスの実現に取り組んでいる。
国際送金サービスには需要がある
これは個人的な見解だが、リップルが目指している国際送金サービスは今後、必ず需要が高まる。
必ずだ。
国際送金と聞くと、海外に馴染みのない方はピンとこないかもしれないが、わかりやすく下記に説明しておこう。
現在、世界中の銀行間や企業間、個人間で行われている国際送金は実にアナログな手法で行われており、送金先の宛先や名前などを間違えて入力してしまうと送金ができなかったり、送金に数日間の時間もかかるため、残高をリアルタイムに把握することもできないという状況だ。
ある統計では、海外送金を行った場合、10%以上が失敗してしまうという数値もあり、ここには改善の余地が非常に多くある。
改善の余地が多いということは、ビジネスにとってはチャンスだ。
リップルが目指しているのは、確実かつ効率的な国際送金を実現し、さらには国際送金以外にも、インターネット上のあらゆる決済への参入も狙っている様子で、これらの市場をリップルがモノにしていくのは時間の問題だろう。
LOVE FOR PAYMENT
LOVE FOR PAYMENT(ラブフォーペイメント)とはリップル社が社内スローガンとして用いている言葉であり、
『仮想通貨の投機熱はブロックチェーン業界を歪ませている。リップル社はペイメント企業であり、ブロックチェーン企業ではない。』
といった意思をリップル社は明確に持っており、このような方針をはっきりと掲げているリップル社には非常に好感が持てる。
現在、巷には、『100倍になるICOだ』と謳って、とても価値があるとは言えないようなICOが氾濫している中、リップル社の一歩先をいく冷静なスタンスは非常に素晴らしい。