ごきげんよう、株王獅子丸だ。
現代では技術革新も進み、色々な面で日々進化している。その中でも、今回注目したいのが「炭素繊維」だ。これは、開発されてだいぶ経つのだが、今になって色々と注目されるようになった。そこで今回は、炭素繊維の詳細や関連銘柄を紹介する。
目次
炭素繊維
「炭素繊維」とは、文字の通り炭素を含んだ繊維物だ。製造方法としては、高温で物を暖めて炭素を発生させるという感じである。主に、プラスチックや複合物などに炭素繊維と呼ばれるものが多い。炭素繊維は、熱で暖めているというだけありとても頑丈だ。
しかも、鉄と比べて4分の1の質量と大変軽いため、とても使い勝手が良い物質だと言えるだろう。その他にも、電気の伝導性や耐熱性などもあり、たくさんの長所がある。だが、その反面短所もある。特に挙げられるのが「加工の難しさ」だ。
例えば、暖め過ぎると炭になってしまう恐れもあるし、逆に暖める時間が少なければ「炭素繊維」としての強さも出てこない。そのため、製造側はとても大変だ。
また、コスト面においても割高になるため、炭素繊維を使った商品はどうしても価格が高くなりがち。今後は、いかに安く効率良く製造できるかが大事だろう。
炭素繊維の今後とは?
炭素繊維の今後の市場状況での見通しが富士経済から発表された。その内容とは、2015年と比べて、2030年までに市場規模が「4倍」以上になるらしい。金額で言うと5兆円近い額になる。
しかも、そのうちの9割は炭素繊維プラスチックによるものだと予想されている。ただ、それ以外にも自動車や航空機など乗り物にも採用されているのだ。しかも「炭素繊維」は鉄より軽く丈夫なので、今後たくさんのものに使われることが予想される。
しかし、「炭素繊維」のリサイクル方法について、まだはっきりとして方法が確立されていない。そのため、炭素繊維を使った古い物体をどういう風に処理していくかも、重要な課題だと言えるだろう。これが解決することで、どんどん手軽に「炭素繊維」を使えると思う。
炭素繊維に力を入れる企業も増えている
2017年2月27日、「積水化学工業」が、「炭素繊維複合材料事業」を開始すると発表した。目標としては、2017年度中に開始するということだ。2020年前後には、売上高「100億円」を掲げているということもあり、大注目されている。
積水と言えば、住宅事業も活発的に行っていることから、今後は建設の際にも「炭素繊維」が使われていくことが予想される。さらに、ほかの建築会社が積水化学から材料を仕入れることも考えられるだろう。
そのため、積水グループは会社の売上も今後上がっていくことも十分あり得る。ただし、「炭素繊維」が持つデメリットを克服しない限りは難しい。いかに、競合他社の先を行くかが勝負になるだろう。
注目の炭素繊維関連銘柄
株式市場で注目されている炭素繊維関連銘柄を紹介するぞ!
【4204】積水化学工業
「積水化学工業」は、さきほど話したように「炭素繊維」の事業を新しく始めることを発表した。そのため、今後も住宅を中心に使われることが予想される。しかも大手住宅会社を持っているので、今後も長期的に見ておきたい良い銘柄だ。
【4217】日立化成
「日立化成」は、炭素繊維を用いたプラスチックの製造などを行っている。しかも、大手の日立グループのため、安定性は抜群だ。日立グループ内で色々な事業を行っているため、事業間で役立てることもできるだろう。今後も見守りたいところだ。
【3315】日本コークス工業
「日本コークス工業」は、「炭素繊維のリサイクル」について研究をしているためおすすめした。ちなみに、この会社は一度経営的にマズい状態になったが、現在ではだいぶ回復をしてきている。しかも、1株当たりの単価も安いため買っても良いだろう。
【3401】帝人
「帝人」は、「炭素繊維複合材料」を使った自動車の開発を行っている。さらに、炭素繊維の生産能力を上げるために、600億円の投資をするかもしれないと言われているため、長期的なビジョンを考えていると言えるだろう。きっと化けるはずだ。
【3580】小松精練
「小松精練」は、銅管や複合材など色々なものを作っている。また、建物の材料に使われるものも製造しているため、たくさんの場所に使われるだろう。本社は石川県と地味な感じもするが、やっていることは素晴らしいことなので応援したいと思う。
【7966】リンテック
「リンテック」では、炭素繊維を使った「工程紙」と呼ばれるものを生産している。しかも、三菱レイヨンなど大手の企業との取引もあり信頼できる。10億円以上を投じて工場への出資も行っているため、今後も期待できるだろう。
【7408】ジャムコ
最後に紹介するのが「ジャムコ」だ。ジャムコでは、航空機の部品など炭素繊維を使って製造している。そのため、大口の取引先も期待できる。現在では、海外の航空会社も日本へ進出しているため需要が増えるかもしれない。
まとめ
炭素繊維は、今後も色々な場所で使われる素材になることが予想される。そのため、今の間に株を購入しておくことをおすすめする。すると、数年後に何倍も株価が上がっているかもしれない。ただ、暴落することがないとは言い切れないため無理せず投資を行いたいところだ。