ごきげんよう。株王獅子丸だ。
あいかわらず不安定な推移を続ける日本市場だが調子はどうだ。
個別株を見れば日々の材料などで急騰しているものもあるが、全体相場は目先の方向もつかめず難しい相場といえるだろう。
当然、今の市場で悩ませている原因は新型コロナウイルスだ。
中国武漢で確認されたこのウイルスは日に日に感染者が増え続け、今では日本やアメリカ、タイやシンガポールなど世界28ヵ国にまで広がっている。
新型コロナウイルスに関係するニュースを見ない日はなく、例えば本日は横浜港沖に停泊中のクルーズ船から検査結果の判明した10人の感染者が確認されたとの話まで聞かれた。
まだ検査結果の出ていない約100名がいるため、さらに感染者が確認される恐れはあるだろう。
こういった状況を日々見せられれば投資家目線でも楽観できないのが自然な反応と見るべきかもしれない。
感染拡大ペースに鈍化の兆し
そんな猛威を振るう新型コロナウイルスだが、そろそろリスクオンで望むべきとの声も聞かれる。
確かに感染者は増え続けているが、以前よりもペースが落ちていること、また死亡率が低いことなどもその理由のようだ。
ちなみに、これは俺が個人的につけていた感染者数と死亡者数の表だ。
特に感染者が増え始めた1月18日以降を記録したもので、最新の数字とは若干の差異があるのは毎朝9時頃に集計された数字を記録しているためのズレと思ってほしい。
感染者数 | 死亡者数 | 感染者数前日比(人) | 感染者数前日比(%) | |
1/17 | 41 | 2 | 0 | |
1/18 | 45 | 2 | 4 | 9.76% |
1/19 | 62 | 2 | 17 | 37.78% |
1/20 | 201 | 3 | 139 | 224.19% |
1/21 | 219 | 4 | 18 | 8.96% |
1/22 | 291 | 6 | 72 | 32.88% |
1/23 | 440 | 9 | 149 | 51.20% |
1/24 | 571 | 18 | 131 | 29.77% |
1/25 | 1,287 | 41 | 716 | 125.39% |
1/26 | 1,975 | 56 | 688 | 53.46% |
1/27 | 2,463 | 80 | 488 | 24.71% |
1/28 | 2,900 | 82 | 437 | 17.74% |
1/29 | 5,515 | 131 | 2,615 | 90.17% |
1/30 | 7,183 | 170 | 1,668 | 30.24% |
1/31 | 9,389 | 213 | 2,206 | 30.71% |
2/1 | 11,184 | 258 | 1,795 | 19.12% |
2/2 | 13,831 | 304 | 2,647 | 23.67% |
2/3 | 16,615 | 360 | 2,784 | 20.13% |
2/4 | 19,701 | 425 | 3,086 | 18.57% |
2/5 | 24,548 | 428 | 4,847 | 24.60% |
これを見ると明確に感染ペースが落ち着いてきたとは言い切れないが、少なくともペースが拡大していない点はプラスと見ても良いかもしれない。
事実、米国市場も急速に値を戻しているし日本株も大きく反発させ日経平均は2万3000円を回復した。
警戒しつつもリスクオンで挑む投資家が増えているのかもしれない。
ただし、まだ自律反発の域を出ないのも事実だ。
テクニカル的には昨年秋から続いた上昇トレンドが崩れたようにも見えるため油断はできないが、漠然と日々の上げ下げを見守るよりは意味があるだろう。
正直、俺も今回の新型コロナウイルスによる下げは後で振り返れば絶好の押し目になると考えていた。
株価に織り込まれつつあると見て、そろそろ本腰を入れても良いタイミングなのかもしれない。
また、新型コロナウイルスの感染に関する話題ばかりなら、再び急落といった可能性は低いようにも思える。
シンプルに言えば投資家も慣れてしまったのだろう。
これまでの拡大ペースが急変して感染者が爆発的に増えたり、ウイルスが変異して致死率が高まったなど、これまでにない新たな脅威や、まったく別の外部要因などが確認されればその限りではないが、注意はしても過剰に警戒すべき必要はないと考えても良さそうだ。
この辺は見解が分かれるところだろう。
あくまでも、俺の個人的な見方ということで、読者の皆様への投資助言や売買推奨ではないのでくれぐれも誤解のないように、株式投資の参考に本記事を楽しんで頂ければと思う。