ごきげんよう。株王獅子丸だ。
あいかわらず大荒れ相場が続くが投資家の兄弟たちは調子はどうだろうか。
特に最近は日本以上に米国市場が荒い値動きを見せている。
NYダウは2月27日に前日比1190ドル安という過去最大の下げ幅を見せたかと思えば、今月2日には1293ドル高と過去最大の上げ幅を見せた。
また昨日は、FRBが0.5%の緊急利下げを発表したことが評価されたが、結局マイナスに転落する一日となった。
恐らく、緊急利下げによって事態は深刻であると市場に伝わってしまったのではないだろうか。
またはトランプ大統領が事前にツイッターでつぶやいていたことで、大したサプライズもなく逆に材料出尽くしとなったのか。
いずれにせよ0.25%ではなく0.5%の利下げは大きく、一時の反応だけでどうこうと判断するのは早計と俺は考える。今後の市場動向にも注目していくべきだろう。
新型コロナウイルス関連銘柄リスト
とにかく新型コロナウイルスが落ち着かない限り根本的な解決とはならないだろう。
そんな事態の鎮静化が望まれる今、市場では新たな関連銘柄が確認されている。
過去に注目されたものもあるが、今回は改めて注目した3つをまとめたいと思う。
<4901>富士フイルムホールディングス
富士フイルムの抗インフルエンザウイルス薬「アビガン」が、新型コロナウイルスに対して有効と考えられ、観察研究としての患者への投与をすでにスタートしている。
日本政府からの増産要請を受けてアビガンの増産検討に入ったり、感染者が急増中の韓国からアビガンの輸入を検討したりと、何かと興味深い話題が聞かれる銘柄だ。
特に中国ではアビガンには副作用がなく、患者の回復が良好であると報告されている。「科技日報」社によると特に発熱患者に解熱効果があり、薬を服用してから2日以内に約72%解熱、3日以内に肺の画像から38%改善、6日目には70%改善が見られたとしている。
<3401>帝人
今月2日、日本感染症学会がウェブサイトにて、新型コロナウイルス感染症の初期から中期の患者3人に対して、喘息治療剤「シクレソニド」(商品名「オルベスコ」)を投与したところ、良好な結果を得たとの報告書を掲載。
これを多くのメディアが取り上げたことで、「オルベスコ」を展開する帝人ファーマを子会社に持つ同社に思惑がはたらき人気化したようだ。
<7701>島津製作所
本日4日、新型コロナウイルス向け検査キットの開発に着手したと発表。
ノロウイルスの試薬技術を応用して、検体からたんぱく質などの不純物を取り除く工程を不要にし、ウイルス検出にかかる時間が半分になり、感染の有無が分かる判定時間が短くなる可能性がある。
3月中にもキットの開発を終え、京都市の本社工場で月2万~5万検体分を生産する方針だ。状況に応じて最大10万検体分の生産も可能とし、医療機関や検査受託会社に供給を始める見通しだ。
新型コロナウイルス関連銘柄への投資ポイント
新型コロナウイルスによる爆発的な感染拡大は、既にパンデミックと呼ぶべき状況といえるだろう。国内だけでなく世界が警戒する深刻な事態であるだけに、株式市場においてもテーマ性は強く関連銘柄への物色は進むものだ。
ただし連日の不安定な相場が警戒されることで長期的な急騰には至らず失速するケースも珍しくない。また、話題性が強いために何かと関連する銘柄も多く資金が資金が分散されやすい点も人気が長期化しない要因ではないだろうか。
何にしても今後も関連する銘柄は出てくるものと考えられるため、常に情報収集とともに旬のものを追っていくべきだろう。