投資家の兄弟たちよ、ごきげんよう。
11月のアメリカ大統領選では「トランプ氏」に決まった。トランプ氏当選によって、円高に触れると言われていたが、現在では円安方向に進んでいる。そんななか注目されているのが「トランプフレーション」だ。今回は、この言葉の意味と関連銘柄を紹介する。
目次
トランプフレーション
「トランプフレーション」とは「トランプ氏」と「インフレーション」をかけ合わせた言葉だ。つまり、トランプ氏によって物価上昇が進んでいる状況を指す。その要因としては、「公共事業の拡大」や「減税」などが挙げられる。しかも、トランプ氏は次々と有言実行をしようとしている。
そのため、アメリカ国民も期待しているのかもしれない。しかし、トランプ政権が進んでいく中で今後たくさんの壁にぶち当たるだろう。ただその際、アメリカ経済を崩落させる結果を招けば「デフレーション」に陥ってしまうかもしれない。
その結果、アメリカのドル安がどんどん進む。アメリカ国民は、トランプ氏が自分の発言に対してどこまでの責任を持ち、そしてどうやってアメリカの景気回復をしていくかを見守っていくだろう。間違っても、途中で政権が崩落するのだけは辞めてほしいと思う。
FRBの利上げは景気回復を意味するのか!?
2017年3月にFRBはアメリカ政策金利の利上げした。たいていであれば、利上げを行えばドル高が進む。しかし、今回の発表後から「ドル安」が進んだ。つまり投資家からすると、冷めた見方をしていたと言っても過言ではない。
また、2017年中には利上げを最低2回は行うと言われている。しかし、これができる保証もない。トランプ氏になってからは、輸入品に対して多額の関税をかけようとしているため、他の国がアメリカで事業を行うことは難しい状況になっている。
それによって、アメリカの景気が悪くなるのではないかというのも懸念されている。今後は、自分の国を保護しようとする政策がたくさん続くことが予想されるため、景気の先行きは不透明だ。
日本とアメリカの関係性
安倍首相は、トランプ氏と良好な関係を築いている感じがする。しかし、現在は「森友学園」の問題により安倍政権がどうなるか分からない。仮に、政権交代しようものならアメリカとの関係性が一気に悪化するかも。
やはり、個人的にはトランプ氏は好き嫌いが激しそうな気がする。好きな相手には一気に距離を縮めるのかもしれないが、嫌いな相手に対しては、とことん日本へ嫌がらせをしてもおかしくない。
もし、政権交代を行うとなったときでも、トランプ氏との交渉が上手な人が首相になるべきだろう。とは言っても、自民党以外に任せられる政党があるかと言われれば、ほとんどの人はないと答えるだろう。そうなれば、今後も自民党政権が実権を握り政治を進めていくはずだ。
注目のトランプフレーション関連銘柄
今注目されているトランプフレーション関連銘柄を紹介していこうと思う。
【5711】三菱マテリアル
「三菱マテリアル」は、アメリカに大量のセメントを提供している。そのため、公共事業関連の雇用が増えれば、もっと需要も増えるはずだ。さらに、「三菱」というブランドも信用力も高いため、今後もアメリカで重宝されるだろう。
【5233】太平洋セメント
「太平洋セメント」もアメリカにセメントを提供している会社の一つだ。しかも、近年では他会社が持っていたアメリカのセメント工場を買収したことでも注目された。そのため、今後もアメリカとのつながりは強くなり必要とされるだろう。
【7013】IHI
「IHI」はアメリカに対して「重機」や「ボイラー」、「兵器」などの開発・提供を行っている。そのため、アメリカの事業や防衛に関して携わっており期待できる。今後もアメリカとの関係を強めることができれば株価も高騰するだろう。
【6301】小松製作所
「小松製作所」は、アメリカにも会社を持っている。しかも、トランプ氏は鉱山事業を活発にしようと話していたため、小松製作所の重機が活躍するはずだ。さらに、アメリカ本土は広く鉱山での発掘作業ができる場所も多い。そのため、需要はあるだろう。
【6240】ヤマシンフィルタ
「ヤマシンフィルタ」は、油圧用の「ショベル」を納品している。しかも、アメリカだけではなく中国などたくさんの国に納めているため、企業の安定性もある。今後も、鉱山など掘る仕事が活発化すれば活躍してくれるはずだ。
【7011】三菱重工業
「三菱重工業」は、アメリカで使う兵器などを作っている。トランプ氏は、防衛にも力を入れると述べていた。そのため、三菱重工業での製造も忙しくなるはずだ。ただし、アメリカで原発問題などあったため関係性が良好のままだと良いが。
【8604】野村ホールディングス
最後に紹介するのが、国内大手証券会社を有する「野村ホールディングス」だ。トランプフレーションによって、株の売買も活発化することが予想される。すると、株の売買手数料ががっぽり入ってくるはず。今後も期待できそうだ。
まとめ
トランプフレーションによって、恩恵を受ける会社はたくさんある。しかし、トランプ氏の発言によって、いつ状況がひっくり返されるかも分からない。そうなってもいいように、普段から値動きを見ておくのは大事だ。ぜひ、チャンスにうまく乗って株の売買をしてみてはどうだろうか?