投資家の兄弟たちよ、調子はいかがだろうか。
最近、様々な場面で使われている素材が「セルロースナノファイバー」だ。これが発明されたことで、たくさんの会社が恩恵を受けている。今回は、セルロースナノファイバーについての説明をしながら、関連株を紹介していく。
目次
セルロースナノファイバー
「セルロースナノファイバー」とは、植物の繊維質である「セルロース」からできたものだ。ちなみに、「ナノ」とは10億分の1を表す単位のことをいう。幅も4から100ナノメートルと言われているおり、かなり細かい素材だということが分かる。
さらに、紙と同じ素材からできているため相当軽いのだ。しかし、軽い割には耐久力もある。一説によると、鋼鉄と比べ5倍前後の耐久力があると言われている。そのため、自動車の部品として使うことを検討している。
さらに、化粧品や医薬品と混ぜることにより、粘り気を出したりなど、あらゆる製品に使うことができるまさに「万能素材」なのだ。そのため、今後も色々な業界からのニーズがあると思われ、市場規模も拡大していくだろう。
食品にも使われる!?
この「セルロースナノファイバー」だが、実は食品にも使おうとしているのだ。これによって、味が凝縮したり食感などが変わったりと、様々な効果が期待できるらしい。しかも、植物から採取しているためコストも比較的安いため、販売側としてもとても助かる素材だと言える。
元々、自然界のモノなので完全な人工物と比べ、安全性は高いかもしれない。ただ、この素材を我々が摂取して病気にならないかと言えば、そういう訳ではないはずだ。やはり、何度も実験などを行い確立した結果を出したのちに、使ってほしいと思う。
口にするものに使うというのは、個人的にも違和感があってならない。今後は、安全性を追及して開発していき安心できるものを提供してほしい。
鉄鋼業界はピンチになるかも!?
「セルロースナノファイバー」の誕生でヒヤヒヤしている業界もあるはず。その一つが「鉄鋼」業界だ。さきほど、自動車の部品に「セルロースナノファイバー」が使われるということを話した。つまり、自動車会社からの鉄鋼の受注量が減ってしまうかもしれない。
さらに、航空機や戦車などにも使われだしたら大打撃だ。一説によると、鉄鋼の20%のコストで済むと言われているため、将来的にはかなりのダメージを受けそうだ。それを解消するためには、「セルロースナノファイバー」入りの鉄鋼を開発するなど、新しい生み出す方法が良いだろう。
すると、鉄鋼業界もダメージを最小限に抑えることができるかもしれない。ただ、事実として言えるのは、今までの常識では通用しないということだろう。
注目のセルロースナノファイバー関連銘柄
俺が注目しているセルロースナノファイバー関連銘柄を紹介するのでしっかりチェックしてもらいたい。
【3861】王子ホールディングス
「王子ホールディングス」は、セルロースナノファイバーを使用したシートの開発をした。そのため、今後はディスプレイやお菓子の包装類などに使われることが予想される。メジャーになっていけば、受注も増え業績も上がるだろう。
【4452】花王
「花王」は、実際にセルロースナノファイバーを使った包装の開発を行っている。これに成功することで、もしかすると製造コストを削減することができ、商品の価格も安くなるかもしれない。これによって売上増も期待できるはずだ。
【5110】住友ゴム工業
セルロースナノファイバーを使ったゴムの開発をしているのが「住友ゴム工業」だ。これができることで、今までのゴムよりも耐久性が上がる。そのため、品質向上へとつながり評判が良くなるかも。大手会社のため期待もできそうだ。
【4188】三菱ケミカルホールディングス
「三菱ケミカルホールディングス」は、「王子ホールディングス」と共同でセルロースナノファイバーを使ったシートの開発に成功した。しかも、グループ企業には化学会社もあるため、今後も使う場所が増え活躍するはずだ。
【2108】日本甜菜製糖
「日本甜菜製糖」は、北海道大学と共同でセルロースナノファイバーを大量生産する開発をしている。これが実用化されることで、さらなるコスト削減につながりたくさんの企業が使うだろう。北海道大学が関わっているため期待も大きい。
【7976】三菱鉛筆
文房具を主に作っているのが「三菱鉛筆」だ。この会社は、セルロースナノファイバーを使った「ボールペン」を開発した。普通のボールペンみたいにかすれることも少なく、使いやすい製品となっている。今後も文房具に生かしていくことを期待しおすすめした。
【7203】トヨタ自動車
最後に紹介するのが「トヨタ自動車」だ。セルロースナノファイバーを使った自動車を販売し、けん引していくのではないかと思っている。ただ、ハッキリしたことは記されていないため、あくまで今後に期待したいという意味を込めて紹介した。
まとめ
「セルロースナノファイバー」が使われることで、私たちにとって手頃な値段で商品を購入しやすくなる時代がくるかもしれない。今後はなくてはならない存在になっているはず。数年後には、この素材がきっかけで化ける銘柄が出てくることを期待しよう。